久里浜医療センター

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インターネットについて

その1: ネットに接続するには

ネット依存を理解するには、ネットの仕組みやサービスを理解することが必要不可欠です。まずはインターネットとネットをするためには何が必要となるのか説明していきます。

1. インターネットとは
インターネットとはインターネット・プロトコル技術を利用して相互接続されたコンピュータネットワークのことで、略してネットと呼ばれます。その起源は米国防総省の高等研究計画局(ARPA)が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトであるであるといわれています。電子メールやホームページなどはインターネットを利用したサービスの一つです。
簡単に言うと、インターネットとはコンピュータ同士が回線を通じてお互いに通信していることです。通信することで遠く離れたコンピュータとも瞬時に情報を交換したり共有したりできます。オンラインゲームやスマートフォン、ケータイもネットに接続してはじめて十分に機能すると言えます。ネット依存で問題になるのは、コンピュータや通信技術ではなく、オンラインゲームやSNS、動画サイトやケータイゲームなど、ネット上のサービスです。

2. ネットをするために必要なもの
ネットをするためには、主にコンピュータ、回線、お金、知識の4つが必要となります。

1) コンピュータ(端末)
コンピュータとはパソコン(PC)、やノートPC、タブレットPC、ケータイ、スマートフォン、ゲーム機、携帯ゲーム機、デジタルオーディオプレイヤーなどです。これらは高性能であればあるほど沢山のデータを保存したり、処理したりできます。コンピュータの性能とは主にメモリ、ハードディスク、CPUによって決まります。性能が良いコンピュータほど緻密で綺麗な画面のゲームや複雑な仕組みのゲームもスムーズに行うことが出来ます。オンラインゲームがプレイしやすいように高機能のパーツを組み合わせて作られたゲームPCというものもあります。子供が自分でPCを組み立てたり、高価なゲームPCを欲しがったら注意が必要です。

2) 回線(モデム)
コンピュータ同士の通信に使用する回線として、電話回線や携帯電話の回線の他にも、光ケーブルやADSLと呼ばれる大量のデータを高速でやりとりできるものが広く使われています。近年では無線LAN(ラン)やWiFi(ワイファイ)と呼ばれ、移動中や外出先でもネットに接続できる回線もあります。無線LANやWiFiは持ち運びが出来きるものがあります。また、公衆回線やフリースポットと呼ばれ、ケータイショップや飲食店、ホテルに設置され無料で利用できます。回線の速度が早ければ早いほど沢山の情報を処理できます。ケータイやスマートフォン一部のノートPCなどは@Aを併せ持つものと言えます。家には回線がないから大丈夫という家庭でも、子供は友達の家や、フリースポットに行けば好きなだけネットに接続できるのです。

3) お金
ネットショッピングやオンラインゲームを楽しむためにはお金も必要です。PCやケータイ等の機械代やネット接続料は勿論ですが、クレジットカードや、電子マネーも必要になります。子供が内緒でクレジットカードを持ち出したり、コンビニで電子マネーのチケットを何度も購入していたりしたら、ネット依存の傾向があるかもしれません。

4) 知識
コンピュータや回線、インターネットやゲームの知識が必要です。最近では小学校や中学校でもコンピュータを使った授業があり、コンピュータの使い方を教えています。またゲームやケータイなど子供は新ことを自然と身につけていきます。子供の方がネットに詳しいという家庭も多いようです。大人も子供もネットに依存に陥らないために、PCやネットの知識以外にも、情報を自分の目的に適合するように正しく使いこなす能力、“情報リテラシー”が必要と言えるでしょう。                       

                                                              (文責: 橋本琢麿)

インターネットについて

その2: 基本的なネット上のサービス

現在、ネットを利用したサービスは多種多様です。ネット依存を理解するにはオンラインゲームだけでなく、これらのサービスも理解する必要があります。その中でも今回は基本的なものを説明したいと思います。
基本的なものには、ウェブページやメール、掲示板、チャット、ブログ等があります。ブログ以外は一般家庭にもインターネットが普及し始めた頃から存在していました。

1. ウェブページ(サイト)
いわゆるホームページと呼ばれるものです。皆さんがご覧になっているのも久里浜医療センターのウェブページです。ウェブページとはネット上で誰でもアクセスできる情報のまとまりです。企業が自社製品やサービスを紹介したり、ネットショッピングを行えたりするウェブページだけでなく、個人が趣味で立ち上げたサイトや、政府の広報サイト、映画のサイトなど様々なサイトがあります。子供がゲームや動画サイトなど特定のサイトばかりを熱心に見ていたら注意が必要です。

2. 電子メール
電子メールとは、エレクトリックメール。略してEメールと呼ばれます。インターネットを使用してメッセージを交換する手段です。添付ファイルといってワープロ文書や写真、動画を送受信することもできます。ケータイやスマートフォンでももちろん利用できます。また、ショッピングやオンラインゲーム、SNSなど多くのネット上でのサービスを利用するためには、身分証明(ID)としてメールアドレスが必要になります。

3. 電子掲示板
電子掲示板(Bulletin Board System)とはインターネット上の記事を書き込んだり、閲覧したり、コメント(レス、返事)を付けられるようにした仕組みことです。単に「掲示板」と呼んだり、英語表記の略語で "BBS" と呼んだりもします。代表的なものとして2ちゃんねる、ヤフー知恵袋などがあります。 

4. チャット
チャットとは英語で“雑談”の意味で、インターネットのチャットも、雑談同様に会話を楽しむツールです。掲示板との違いは返事の速度です。掲示板は書き込んでから、誰かが返信するまでに時間がかかるのに対して、チャットではリアルタイムに短文の返事が書き込まれていきます。
通信技術の向上により、現在は電話のように音声で話すボイスチャット、TV電話のように相手の顔を見ながら音声と文字と映像を用いて相手と話すライブチャットなども一般的です。オンラインゲーム中やゲームの合間に文字や音声でゲーム仲間と会話を楽しむツールとしても用いられます。

5. ブログ
ブログとはインターネット上の日記です。掲示板同様にコメントやレスをつけることができます。覚え書きや論評などを加えログ(記録)しているウェブサイトの一種です。そのため「ウエブをログする」という意味でウェブログと名付けられ、それが略されてブログと呼ばれます。日常の出来事だけでなくオンラインゲーム上の出来事をつづったブログも多くあります。ゲーム上での出来事を事細かにブログにつづったり、ゲーム攻略ブログばかり見ていたら注意が必要です。

6. ネット用語
ネットの世界には様々な用語が飛び交っています。例えば、掲示板に投稿する自分の仮名やオンラインゲームの自分の分身(アバター)の名前は「HN(ハンドルネーム)」と言われます。また、掲示板上で口げんかのような言いあいになることを「荒らし」、「炎上」といいます。さらにインターネットに接続していることを「オンライン」、接続していない状態を「オフライン」と言います。逆に現実世界を「オフライン」、「リアル」と呼びます。ネットで知り合った仲間と現実世界で会うことを「オフ会」と言います。ネット接続を中断することは「落ちる」と言います。これらの用語を周囲の人たちが理解する事も、ネット依存の方を理解する第一歩になります。              

                                                             (文責: 橋本琢麿)

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その3: 様々なネット上のサービス

掲示板やチャット以外にも、ネット上には様々なサービスがあります。コミュニケーションに特化したサービスや、動画や音楽など趣味を楽しむサービスもあります。ネット依存を理解するにはオンラインゲームだけでなく、これらのサービスも理解する必要があります。

1. メッセンジャーとインターネット電話
登録した相手がネットに接続しているかどうかが確認できます。主に相手とリアルタイムに短いメッセージをやりとりすることができるチャット機能があります。ファイル送受信機能といってその場で写真や文書の交換ができます。更に電話のように音声通話ができたり、ビデオチャットと言ってTV電話のように使うこともできます。MSNメッセンジャー、ヤフーメッセンジャーなどが有名です。
また、メッセンジャーとほぼ同等の機能があり、更に有料で携帯電話や固定回線にも発信できるインターネット電話もありスカイプが有名です。メッセンジャーやネット電話はPCだけでなく最近ではスマートフォン専用のアプリも存在し広く使われています。
これらは、無料で長時間通話できるため、一般的には遠く離れた友達や、遠距離恋愛など相手の顔を見ながら電話することに使われます。しかし、ネット依存が疑われるケースではオンラインゲーム中にメッセンジャーやネット電話を使って、作戦会議をしながらゲームを進めたり、現実の友人やネットを通して知り合った仲間と一晩中話し込んだりすることもあります。

2. ソーシャルネットワーク
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とは人と人とのつながりを促進・サポートする、コミュニティ型の会員制のサービスと定義されています。簡単に言うと、プロフィールやブログ、ゲームなどの機能が付いた会員制のサイトです。SNSは現実の友人や、ネットを通して知り合った仲間との交流を深めることが出来ます。
SNSの代表的なものは日本国内で有名なミクシィや海外大手のフェイスブックがあります。その他にも単文でつぶやくツイッターや、ケータイやスマートフォン向けに、ゲームとSNSをうまく連動させた、グリーやモバゲーといった具合に様々なSNSがあります。1日中SNSの事が気になったり、どこかに外出した際もSNS用の写真を撮ることに夢中になったりして、現実に隣にいる相手や家族とのコミュニケーションが減ったと感じたら注意が必要です。

3. 動画サイト
ネット上で動画を投稿したり閲覧したりするサービスです。You Tube(ユーチューブ)、ニコニコ動画が有名です。誰かが投稿した動画を見て楽しんだり、動画にコメントを付けて楽しんだりします。動画の内容は過去に放送されたニュースやドラマだけでなく、自分で生放送の番組を作ったりもできます。最近ではケータイやスマートフォン専用の動画サイト(動画サービス)も利用されています。
ネット依存が疑われるケースでは、何時間も動画を検索したり、動画を紹介したサイトやブログばかりを頻繁にチェックして、長時間を動画サイトに費やしてしまう事があります。また、自分達で作成する番組のために、電子マネーをネット上で送金できるカンパを募ったり、何万円もネット上の知人に送金していたりします。

4. ゲーム
ゲームの入手方法や内容もネットの普及により変化しています。一昔前はゲームソフトをお店で買うことが中心でしたが、最近ではもっぱらネットを通してゲームプログラムをダウンロードすることで、オンラインゲームを含む多くのゲームソフトが入手できます。つまりネットさえあれば家に居ながら最新のゲームを入手することができます。またダウンロードしなくても、ネットのホームページに接続するだけで簡単に楽しめるタイプのゲームも存在します。ゲームメーカーもネットを通して定期的にゲーム内容を見直して、新しい要素を追加したり、プログラムを修正することができ、プレイヤーを長い時間飽きさせず、やめにくいゲームを提供しています。ひとつのゲームに熱中していなくても、1日の長い時間を様々なゲームに費やしたり、ゲーム代や電子マネーの領収書を隠し持っていたら注意が必要です。

5. その他のサービス
ネット上のサービスは多岐に渡り、この他にも音楽をダウンロードして楽しむ音楽配信サイト、オークションサイト、電子書籍、チケット販売などがあります。最近では教習所の予約やキャンセルもネットで行うことが出来ます。高校や大学の中には、レポートの提出がメールやブログというところまであるようです。
今や、我々がインターネットなし生活するのは不可能です。だからネットが悪いものだと決めつけるのではなく、ネットの良い面、悪い面を理解し、ネットをすることで得るもの失うものを考えて、うまくインターネットと付き合っていくことが大切です。

                                                            (文責: 橋本琢麿)

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