久里浜医療センター

WHO (世界保健機関) アルコール関連問題研究・研修協力センター

  • HOME
  • サイトマップ
  • English

フィルタリングやタイマー設定について

PCやスマホの使用が私たちの生活に占める時間は日に日に増しています。子ども達の生活にもPCやスマホは確実に影響しています。最近では、「LINE(ライン)をしたいからスマホを買ってほしい。」「自分で貯めた貯金で専用のPCを買いたい。」など子どもから求められて判断に困る保護者も多いのではないでしょうか。学業や就職にもITスキルが求められるので、PCやスマホを購入に肯定的な考えを持つ方も多いかもしれません。しかし、ネット依存の問題を考えるとスマホやPC、ゲーム機等の購入には特に慎重になる必要があります。もちろんネット依存になるきっかけも人それぞれですが、子どもに専用のPCやスマホを与えたことで急速にネット依存に発展していくケースが多数報告されています。というのも子どもはゲームや動画など親が想定しないようなネットの使い方に走る場合もあるからです。そんなときに、購入前に十分に親子で話し合って購入の有無やルールを決め、もしスマホやPCを購入して、子どもが条件付で使用する場合に、知っておきたい機能があります。それがフィルタリング、ペアレンタルコントロール機能、タイマー等です。

1.フィルタリングとは
そもそもフィルタリングとは、有害なホームページを子どもに見せないようにするための仕組みです。子供にとって有害と考えられるような情報があるホームページとはポルノ画像や風俗情報、出会い系、暴力残虐画像、他人の悪口や誹謗中傷、犯罪を助長するような内容、毒物や麻薬情報等です。ゲームや動画などもフィルタリングの対象になる場合があります。フィルタリングは、本来子どもの行動を制限するものではありませんが、オンラインゲームや動画等のサイトに自由にアクセスできなくすることで、結果的にネット依存に陥るリスクを少なくすることはできます。PCやスマホを子どもが使用する場合、必ずフィルタリングを設定していくことをお勧めします。2009年4月に施行された、青少年インターネット環境整備法では、携帯電話事業者に18歳未満の携帯電話利用者のフィルタリング加入を原則義務付けられました。

2.フィルタリングの形式
フィルタリングには主に以下の2つの形式がります。

  1. ブラックリスト方式: 有害なホームページのリストを作り、これらのホームページを見せないようにする方式。
  2. ホワイトリスト方式: 子どもにとって安全で有益と思われるホームページのリストを作り、これらの ホームページ以外のページを見せないようにする方式。

3.フィルタリングを利用するには
主にPC等でフィルタリングを使用するには、市販のフィルタリングのソフトをインストールしたり、プロバイダが提供しているサービスを使うなどいくつかの方法があります。スマホやケータイで行う場合は、契約する際にフィルタリング加入する旨を申し出ましょう。またPCやタブレット、スマホ、ゲーム機等複数の端末に対応できる市販のフィルタリングソフトも販売されています。

4.フィルタリングの弱点
フィルタリングには予防的な対策であって、フィルタリングをしていれば万全ということはありません。というのも、フィルタリングには抜け道があるからです。例えば、携帯電話の回線にはフィルタリングが適用されても、駅や喫茶店などのWi-Fi(無線ラン)経由で有害情報へもアクセスできる場合があります。(事業者やソフト、サービスにより異なりますので事前によく確認する必要があります。)また、インターネット上にはたくさんのフィルタリングを解除する方法や、親をだましてフィルタリングを無効にする方法があります。また、最近では人気アプリLINEを使いたいという理由で原則加入であるはずのフィルタリングの加入率が減少しています。フィルタリングを適用すると子どもが使いたいLINEなども使えなくなるので、その場合は個別に設定してLINEのみ利用可能にするなどフィルタリングに加え、個別の設定など親の知識も必要になってきます。

5.ペアレンタルコントロール機能とは、
子供に悪影響を与える可能性を与えるサービスやコンテンツについて、親が利用制限をかけることができる機能のことです。例えば、スマホの設定画面からゲームや音楽、アプリはダウンロードできないように制限をかけたりもできます。スマホ等を子どもに使用させる際は、契約時にフィルタリングを申し込むのはもちろんのこと、LINEだけは使用させる、アプリの追加は制限するなど、その子に応じて保護者が個別に設定することも必要でしょう。その子の年齢やネットやゲームの使用時間、ルールの逸脱状況などに応じてこれらの設定やルールの見直しや改定も行いましょう。

6.タイマーとは
PCやスマホを使用する前に、タイマー用のソフトをPCやスマートフォンにインストールしたり、スマートフォンのアラーム等で設定して行います。機器の使用を開始して、指定時間のカウントダウンを行い、タイマーが0になったら指定した動作(シャットダウン、再起動など)を実行します。つまり、子どもがスマホをして、1時間すると自動でスマホをロックして強制的にネット機器の使用を中断できるわけです。タイマー使用は、ネット依存の再発予防でも効果があるケースもあります。

7.同時に行うべき対策
このような機能を使うと共に、スマホを買う前に親子でルール作りをして書面に残す。スマートフォンやPCは自室に持ち込まない、専用のものは買ってあげずに、親のものを条件付で貸し出す。違反があればルールを見直す、一定のペナルティを設けるなど家庭によりPCやスマートフォン使用のルールを事前に十分話し合って決めておくことも大切です。

(文責: 橋本琢麿)

ページTOPへ
Copyright(C)2010 National Hospital Organization Kurihama Medical and Addiction Center. All Right Reserved.